牛乳の代わりに植物性ミルクがおすすめ、とこちらの記事で書きました。
でも最近では、スーパーマーケットでもいくつもの種類が並んでいて迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は自然派ブロガーであり、かつてオーガニック大国でバリスタを経験していた私のお気に入り、また気になっているメーカーのものを集めました。
【ソイミルク】
牛乳の代用品としてもっとも馴染のある、ソイミルク(豆乳)。大豆特有の香りが強いため、苦手な人もいるかもしれません。とはいえコクもあり、コーヒーとの組み合わせとしてもおすすめです。
無糖豆乳のカロリーは、一カップ(※USA規格 約237ml)あたり約80kcalで、大豆由来の植物性タンパク質を約8g含んでいます。また抗酸化物質と食物繊維が豊富に含まれるため栄養価に優れ、多価不飽和脂肪の重要な供給源にも。
※今回紹介するソイミルクはどちらも、大豆は外国産です
1. 「Bonsoy(ボンソイ)」
最近は、日本でも知られてきた「ボンソイ」。
なんとなく、日本人に馴染みのある音だと思いませんか。
この「ボンソイ」、オーストラリアはじめ海外のカフェでは大人気のソイミルクなのですが、なんと「made in Japan」!オーガニックフードで有名なメルボルン拠点を置くスパイラルフーズと日本の製造元が共同開発した、コーヒーと相性抜群のソイミルクなのです。
オーストラリアのバリスタ時代、お世話になったソイミルク。クリーミーで、スチームするときめ細かく泡立ちラテアートにも適したテクスチャー!さすがコーヒー用のミルク、と感激したものです。現地では通常のソイミルクは無料、ボンソイは50セントプラスの場合も多いのですが、多くのオージーたちに愛されていましたね
100%オーガニックの大豆(北米産)を使っているのが、大きな特徴のひとつ。
ちなみに一点だけ、気になったのが「水あめ」の表記。加糖されているのか、と一瞬ガックリきたものの、調べてみると英語表記では「Tapioca syrup(タピオカシロップ)」とあります。カサバの根から抽出された天然の甘味料で、砂糖ほど甘くなく低カロリーのものでした。
それを差し引いても、コーヒーに合わせるならボンソイ一択。そのまま飲む場合も、ほんのり甘くてまったりした気分のときにおすすめです。
2. 「タニタカフェ監修 オーガニック無調整豆乳」
こだわりの原材料のみを使い、栽培から出荷までを厳しく管理することで「有機JAS認証」を受けたオーガニック豆乳。タニタカフェ監修のもと、シンプルでナチュラルな味わいに仕上がっています。
無調整豆乳は添加物やフレーバーを使用せず、有機大豆のみを使い大豆本来の味を追求しました。また有機大豆、オーガニックシュガー、岩塩の3種類で仕上げた調整豆乳も。
コスパもよく、家に常備しておきたいタイプのソイミルクですね。
【オーツミルク】
植物性ミルクのなかでも、特にクリーミーかつ軽やかな味わい。ソイほど味の主張がないため、浅煎りのエスプレッソとも相性がいいのが特徴です。
オーツミルクに含まれるタンパク質はソイミルクよりも少なめ。1カップ(※USA規格 約237 ml)あたり、ソイのタンパク質含有量が約8gに対し、オーツミルクは約2~4gほど。また、無糖のアーモンドミルクよりもカロリーがわずかながら高いけれど、そこまで気にしなくてもいいレベルでしょう。
3. MINOR FIGURES「有機バリスタオーツミルク」
イギリス生まれのコーヒー専門会社「Minor Figures(マイナーフィギュアズ)」がコーヒーを美味しく飲む為に特別に作ったバリスタ専用オーツミルクです。つまり、コーヒーとの相性を考え抜いて開発されたもの。
日本でも「ブルーボトルコーヒー」での取り扱いも始まったことから、知名度も上がってきている様子。
またワーキングホリデーなどで、コーヒーのメッカであるオーストラリア・メルボルンで実務経験を積み、帰国後に店を開く人も多く、そういう店では現地で愛された「マイナーフィギュアズ」を扱うお店が多いですね。
おまけにコーヒーのレベルも高い♡
有機オーツ麦はじめ、すべて天然由来の原料を使用し、保存料なども一切不使用。
そのまま飲んでももちろん美味しいのですが、やはりコーヒー専用ミルクなので、家でもカフェオレなどにして飲むのがおすすめです。ソイミルクより主張はマイルドで、確かにコーヒーの邪魔をせず、でもコクはあるスッキリ美味しいミルク。
さらに、オーツミルクはアーモンドと比べて、栽培に必要な水の量が約6分の1とされ、エコフレンドリーな植物性ミルクとも言えますね。
4. OATLY「オーツミルク オリジナル」
「OATLY(オートリー)」のロゴを見て、知ってる!という人も多いかもしれません。
それもそのはず、OATLYは1990年代の設立当初よりオーツミルク一筋。世界で初めてオーツミルクを開発した研究者が、スウェーデンで自ら設立したブランドなのです。
「乳糖不耐症の人たちが飲める」ことを目的に開発されたミルク。そのため、牛乳を飲めない人のためにも栄養価の高いドリンクにするために、独自の製造技術でオーツ麦の持つ水溶性食物繊維「β-グルカン」を豊富に含むオーツミルクを製造しています。
一日に必要なβ-グルカンは3g(※)とされることが多く、OATLYのオーツミルク一杯(250ml)で、その3分の1が摂取できるのです。
何よりオーツを追求し続けてきたメーカーだからこそ、品質にも期待が高まりますね!
【アーモンドミルク】
無糖をはじめ、さまざまなフレーバーの中から選ぶことができ、安価でバリエーションなアーモンドミルク。市販のものは主にアーモンドと水からできていて、その他の乳化剤、栄養を強化する素材などが加えられていることもあるため、原材料は要チェック!
できるだけオーガニック(有機)のアーモンドを使った、シンプルな原料のものを選びましょう。
糖質や脂質が少なく、ビタミンEが豊富で食物繊維が含まれていることから、日常的に摂り続けるのに適したプラントベースミルクのひとつと言えそうです。
5. THE BRIDGE(ブリッジ)「アーモンド ドリンク」
北イタリアで1994年に誕生したTHE BRIDGE。創業以来オーガニック100%の原料にこだわり続ける穀物ドリンク専門メーカーとして人気です。
良質な有機アーモンドから作られた、有機JAS認証を取得している植物性ミルク。
イタリア北部にあるレッシーニ山の麓、海抜450メートルから採れる湧き水(Spring Water)を使用しているのだとか、味への期待も高まりますね。
砂糖や塩、乳化剤などを一切用いない、アーモンド本来の豊かな香りや味わいが楽しめるミルク。実は以前は、増粘剤(有機ローカストビーンガム)が入っていたようですが、2018年のアップデートで使われなくなりました。そういう向上心のある進化、応援したいですね!
※amazonは2本セット
【ココナッツミルク】
東南アジアやスリランカでは、さまざまなドリンクや料理に使われているココナッツミルク。生産地を彷彿させるトロピカルな風味の、濃厚な味わいが魅力です。エネルギーとして分解されやすい、中鎖脂肪酸が含まれているのもメリット!
ただ、脂肪分やカロリーが高いことから嫌煙されがちですが、その脂質ゆえ少量で満足感のある飲み物です。一度にココナッツミルクをストレートにガブガブ飲むことはないでしょうから、そこまで気にしなくていいかもしれませんね。あと、糖分は低めですが加糖されたものはもちろん別。市場には出回っているため原料のラベルはチェックして。
そして粘り気やとろみをつける増粘剤またはゲル化剤として使われる、添加物のグアガム。ほかの添加物に比べてネガティブな影響は考えられないと言われています。ただなるべく「自然に沿ったものを選ぶ」という観点から、有機であっても、できれば不使用のものを選びたいですね。
6. オーガニックココナッツミルク
有機JAS認定を受けた、無精製・無漂白のオーガニックココナッツのみを使用。JASだけでなくアメリカのオーガニック認証、USDAの認定も受けています。
また同商品は缶詰に入っていますが、従来の缶詰の内側に錆防止に塗られている環境ホルモンとして懸念される「BPA」もフリー!さまざまな面で、安心して使えるのが嬉しいですね。
7. ミトク ココミ オーガニックココナッツミルク
スリランカを代表するオーガニックココナッツ製品のブランド、ココミのオーガニックミルク。自社農園で育てたオーガニックココナッツを、自社工場にて鮮度を保ちながらすぐに加工しており、有機JAS認定も受けています。
缶のBPAにつての記載は、見つけられませんでした。
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ゆるベジタリアンかつ、元バリスタでもある私がおすすめしたい、植物性ミルクを紹介しました。情報で読むだけでなく、ピンときたものから色々と試してみて、ご自身の好きなものに出会ってもらえれば嬉しいです!
どうして植物性ミルクを選ぶといいのか、その理由はこちらからどうぞ。
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