大阪・梅田駅の北側で新しい街づくりを進める、うめきたプロジェクト。
グランフロント大阪はその先行開発地に誕生しました。2024年9月6日に誕生した「GRAND GREEN OSAKA(グランドグリーンおおさか)」が、今注目を集めています。
キーワードはグリーン(緑)! それって大阪の都心からかけ離れたイメージでは…? でも本当ならとっても嬉しい、というわけで今回、実際に足を運んできたのでレポートします。
今秋、街びらき! 大阪の中心で緑のある暮らし
今回注目されているJR大阪駅北側は「再開発地区」として、何年も手つかず(期間限定で催しはあるものの)で、殺風景な空間が広がっていました。
グランフロント北館の6Fで食事をしているときなど、いつも(あそこには何ができるのだろう)と思って眺めていたもの
そんな梅田、最後の一等地と呼ばれる再開発地区に、2024年9月6日「グラングリーン大阪」が街びらき! 開発はまだまだ続く予定で、2025年に南館がオープン、グランドオープンは2027年を予定しています。
大阪駅前の開発「グラングリーン大阪」は、新しいまちづくり「うめきたプロジェクト」の一環です。
グランフロント大阪は、その先行開発区域に誕生しました。そしてこの度、うめきた2期地区に誕生した「グラングリーン大阪」は、名前の通り豊かな「グリーン(緑)」が広がっています。
グラングリーン大阪は商業施設やホテルが入る北街区と、オフィスが入る南街区から構成されています。驚くべきは、総面積約9万平方メートルのうち約半分が「うめきた公園」になっている点。大規模ターミナル駅直結、都市型公園としては世界最大級サイズを誇ります。
今回オープンしたのはサウスパークですが、27年にオープン予定のノースパークの「うめきたの森」にも期待が高まります。
テーマは公園を中心として生まれる「自然と都市の融合」! 多様な人が集い、出会ってお互いの個性を生かしながら交流を重ねる場に。都会の真ん中のオアシスが、そんな場を提供してくれるでしょう。
「まちでの出会いが、様々な価値を創造し、持続的にみんなと社会全体を良くしていく」。これがグラングリーン大阪の目指す街づくりなのだとか。その中心に緑溢れるパークを据えたところが、素晴らしいですね!
大阪府民として嬉しい限り!
PLAT UMEKITAはエシカルな遊び場
うめきた公園サウスパークで、ひときわ存在感を放つ建物が、体験型共創プラットフォーム「PLAT UMEKITA(プラット ウメキタ)」です。
運営母体の「TOPPAN株式会社」に、クリエイティブ強いメデイアカンパニー「CINRA, Inc.」、「学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学」、Life Huggerを運営する「ハーチ株式会社」の4者が「PLAT UMEKITA企画編集室」というチームとして運営しています。
ライター業でお世話になっている会社さまも…!
PLAT UMEKITAのコンセプトは「エシカルテインメント」。「ETHICAL(倫理的な)」と「ENTERTAINMENT(娯楽)」をかけ合わせた造語なのだそう。なるほど!
社会問題として難しく捉えられがちなエシカルも、同施設ではワークショップや触れて体験可能な展示などを通して、その概念に楽しく触れることができます。ぜひ日常に生かせるヒントを受け取って欲しい!
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オープンから9月末までは、体験型企画展「アップサイクル・アニマルズ」を開催!PLAT UMEKITAの記念すべきオープニングイベントとなります。
「アップサイクル」を軸に、捨てられる予定だったダンボール、木材、日用品などの廃材を活用して制作された作品やアイテムが展示されています。動物彫刻から楽器類、コンポスターを組み合わせ動物園に見立てた体験型展示は、大人でもワクワクします。
夜の広場、引き続き人々の憩い場
夜のうめきた広場はどんな様子か、気になったので足を運んできました。
想像以上に、引き続き人々で賑わっていました! 広場を照らす照明などはほぼない状態でしたが、人々は思い思いに楽しんでいました。飲食しながらおしゃべりに講じたり、寝転がって動画を見たりと、まるで自宅のリビングのような使い方をする人たちも。
日本では芝生や公園というと、どうしても子ども連れの遊具がある公園になり、大人がピクニックしたりのんびりまったりする場所って少ないですよね。かつて移住していたオーストラリアには、世代関係なくこんな風に思い思いに過ごせる公園がかなり多かったので、当時を思い出して懐かしい気分に…。
また水面に映る、ザ・大阪な風景がまた感動するほど幻想的で…!
水深はほとんどないはずなのに、ビルが高いせいで、どこまでも深い水が広がっているような錯覚に陥るほど。高所恐怖症の人は、もしかしたら少し怖くすらなるかもしれません。
広場に面したセルフカフェ「TALKS」
グラングリーン大阪のカフェやレストランは、今なお開発中のよう。これからどんどんテナントも入っていく予定です。
今現在、うめきた広場に面した場所で営業しているこちら、「TALKS cafe & bar(トークス カフェ&バル)」へ行って来ました!
日本、イギリス、フランス、スペインなど多様な文化よりインスピレーションを受けた国境を越えた創作料理のお店。しかも嬉しいのが「Farm to Table」をコンセプトに、オーガニック食材と有機野菜を贅沢に使った季節のメニューを提供していること。さらに添加物不使用のオーガニック素材と新鮮なハーブを活かした、ビーガンやベジタリアン向けメニューも豊富です。
実は広場に面しているからという理由だけで、今回はドリンクのために訪れた私たち。確かにメニューを見ていると、香料不使用だとか、そういうこだわりの表記が随所に見つかったため「もしやそういうお店か!」という予感はありました。
でも、お店の雰囲気としては自然派という印象は特になかったため、なお嬉しいサプライズに!
店内はこのように広々しており、イベントスペースと連結する大屋根が特徴的。著名な建築家ユニット「SANAA」による設計だそう。
入り口にでかでかと書かれている通り、セルフのお店なので、まず好きな席に座ってQRでオーダー。LINEから登録するようです。
ごめんなさい、私このスタイル苦手なので友人にお任せ!笑
オーダーしたものができると、各自カウンターに取りに行くスタイルです。
最近はこのシステムが増えましたね。人件費との兼ね合いか…せちがらいような、未来なような。誰が作ってくれて、どんな人が提供してくれて、というのをすっ飛ばしているので、少し味気なくはあります(※個人の感想です)。
ドリンクは自家製など気になるものがたくさん! メニューを見ているとケールビールやケールサワーなどやたらケールが多いなと思っていたら、なんとFANCLの国産ケールを使用しているのだそう。次回ぜひ。
あと一点、贅沢を言えば、せっかくサステナブルを謳っているのなら、プラスチックのカップではなくグラス、せめてリサイクル素材のプラ(もしこれがそうならスミマセン!)などを使って欲しいな、思い質問してみるとこんな答えが。
立地的に、目の前の広場で飲んだもらうことも多いため、最初からテイクアウトできる容器に入れています
さらに、ピーク時などたくさんのお客さまの対応があるため、少しでもスムーズにするためという目的もあるとのことでした。理由を聞いて納得。気になることは聞いてみると、より心が納得した上でそのお店を利用できるのでおすすめです。
いかがでしたか、大阪の新名所グラングリーン大阪。見たことのない大阪駅と新しく出会い直した気分になりました。
自然と一緒に、これから皆で育てていく新しい街づくり。そんな予感にワクワクします。都会で暮らす人々の、心休まる皆のオアシスになること間違いありません。
そのオアシスを守るためにも環境ともども、大切にしたいと思います。
しばらくは混雑するかもしれませんが、大阪駅に立ち寄る際にはちらっと覗いてみてください。都会にいるときの心の緊張がふっと解けてリフレッシュできるかもしれませんよ。
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