京都発!不要な古着でサーキュラーエコノミー!「循環フェス」の体験レポート

循環フェス ゼロウェイスト

去る、11月の最終日曜日。京都の梅小路公園にて、古着の回収と再循環を目指した「循環フェス」の2回目が開催されました。

京都市を中心に若者世代やReuse(リユース)やUpcycle(アップサイクル)に関わりのあるプレイヤーたちと協力し、新しい「循環」のムーブメントを生み出していくイベントです。

関連するさまざまなブースやワークショップ、そして一日を通して行われるトークイベントなど内容は盛りだくさん!

循環フェス

食や古着の循環などテーマはさまざま

また、当日回収した衣類のリユースによるCO2削減量を測定するという社会実験を実施。古着の循環が具体的なCO2の削減にどれくらい貢献するのか、その結果が目に見えるのが面白いですよね。

今回の結果は、下記の通りです。

循環フェス

画像出典:循環フェス

さまざまなブースを訪れ、お話も聞いてきたので紹介したいと思います。

¥0(ゼロエン)Market

循環フェス

今回のイベントのハイライト、¥0(ゼロエン)Marketは、京都市などに設置されている衣服回収BOX「RELEASE⇔CATCH」で回収された古着から、好きなものを3点まで無料で持ち帰ることができるというもの。

「RELEASE⇔CATCH」は「手放し方に選択肢を」というコンセプトで設置されている、衣類回収ボックスです。できる限り地域内でリユースするプラットフォームを目指しているとのこと、ぜひもっと拡大してもらえると嬉しいです!

循環フェス

持ってきた服はこちらに持ち込みを

循環フェス

これらのほかにも女性服(季節ごと)、子供服、汚れ・やぶれ物がカテゴリー分け

mimi
mimi

私も、ほぼ未使用のボトムスを二着とトップスを一着、ボックスへ!

循環フェス

さまざまな種類の衣類が所狭しと並ぶ¥0Marketの会場

循環Market

リユース品、リメイク品、デトックス品など、不要になったものを必要な人の手へ循環させ、地域内で再活用するためのフリーマーケットも¥0(ゼロエン)Marketの隣で開催。大手、古着や中古品の買い取り業者から、若い世代にファンが多い古着ショップ、また学生団体など幅広いブースが出店しており、終始人で賑わっていました。

循環フェス Natural Marche

循環フェス

ほかにもイベントを多いに盛り上げていたのが、大きく3つのエリアにわかれたフードブースです。

添加物などを極力使用しない食を提供する「Natural Marche」や、京都信用金庫による「京信つながるサーキット」、地域の飲食店が出店する「七条フードサーキット」が。マイカップ、マイ箸、マイ皿などの持参が推奨されていました。

「京シュトレン」八方良菓

循環フェス

出店のリストを見て、一番気になっていたのが、八方良菓の「京シュトレン」。

サーキュラーエコノミー研究家で、著書も出版している安居昭博さんが手がける、ロス食品や有機原料を使った、新しい京都の名物候補です。

循環フェス

原料はこちら!

酒かす、おから、豆乳など、本来であれば廃棄される京都の生産者さんから出されるロス食材を30%も使用し、それ以外は有機や無農薬で作られた、そしてプラントベースの原料を厳選しています。

店名の八方とは、味の追求を軸に、販売者、購入者、生産者、製造者、社会、地球環境、未来を指し、これらがバランスを取りながら良くなる仕組みづくりを目指しているそうです。

「循環コーヒー」カフェミィチョコーヒー焙煎所 Caffè Micio

循環フェス

フードエリアでひと際目を引いていたのが、こちらのカフェミィチョコーヒー焙煎所 Caffè Micio。その、店舗にニョキッと生えているキノコ、です!

循環フェス

コーヒーかすで作られたひらたけ

同店は、オーガニック・フェアトレードで育てられた豆の焙煎を行う、実店舗を持たない京都・左京区の焙煎所。コーヒーを抽出した後の豆はコーヒーかすを回収するmame-ecoに提供(下記参照)しており、その後、野菜栽培などに使われています。

循環フェス

目の前で丁寧にドリップしてくれる

もちろんいただいた「循環コーヒー」も美味しく、角ばった酸味や苦味のない、まろやかだけれど深みのある一杯でした。

「具だくさん 粕汁」Mumokuteki cafe&foods

循環フェス

京都の街中にあるオーガニックカフェと言えば、mumokuteki cafe&foods。料理は卵・乳製品・上白糖・肉・魚・化学調味料一切不使用で、「心も体も元気になれる」カフェとして人気です。

mimi
mimi

併設のショップは、自然食や作家さんによる雑貨などが豊富で、ついウロウロしてしまうんですよねー!

循環フェスで提供しているのは、酒どころの伏見などで出る酒粕を回収して、つくられた粕汁(かすじる)です。そこへ、植物性たんぱく質としてスライスした大豆ミートと、農薬をなるべく使わずに育てられた野菜がたっぷり!

大豆ミートの食感もよく、優しいコクのある味わいでした。

循環フェス

湯気が食欲をそそる!

循環展示・ワークショップ

循環の仕組み作りに取り組む団体などの、展示・ワークショップもありました

mame-eco

循環フェス

京都のエシカルなコーヒーショップのあいだで知られるmame-eco。

ゲーリーさんと順子さんとボランティアが中心のコーヒーかすを回収し、堆肥として活用し循環させる「コーヒーかす再利用プロジェクト」に取り組んでいます。

循環フェス

回収されてからの流れも

循環フェス

コーヒーかすの実物に触れ、活用方法を学べる

コーヒー好きの私は、毎日出るコーヒーかすの活用法まで考えたことがありませんでしたから、大変興味深く感じました。

MATIMARU

循環フェス

「ラク」で「おしゃれ」ににおわない、を実現するフェルト製コンポストを作成&販売。最近ではコンポストに使う堆肥の販売もスタートしたそうです。

循環フェス

本日の勝利品!

循環フェス

「¥0(ゼロエン)Market」で無料でいただいたもの

個人的に古着は、海外在住時に地元の友人よりその楽しさを教えてもらってからずっと、日本でも愛用しています。掘り出し物が見つかる瞬間がたまりません。笑

今回はニットのセーターやスポーツブランドのトップスを3着購入。合計でも4,000円ほどでしたから、コスパもばっちりです。

なにより内心「また服の寿命を救ったぞ!」という、ちょっとした喜びも感じるのでした。苦笑

循環フェス

レトロ柄の二ットは新年からおろそうかな!

京都で行われた循環フェスをレポートしました。

終日大盛況で、人々の関心が高いことが伺えました。こういう取り組みはより多くの人に知ってもらうことで、より拡大していくと思うので今後も楽しみです。

次回の参考にしていただければ幸いです。

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