【2024年】実際の感想あり!斗々屋 (ととや)はじめ、量り売りショップのおすすめ4選|関西編

量り売りショップ ゼロウェイスト

できるだけごみを出さない「ゼロウェイストな暮らし」を意識し始めると、買い物をする際に気になることがたくさん出てくると思います。

特に、日本で気になるのが「過剰な個包装」ではないでしょうか。食べやすい、配りやすい、手が汚れないなどの理由からよしとされていた時代もあったかもしれませんが、過剰なごみやプラスチック問題が叫ばれる今の時代にはそぐわなくなってきています。

そんな背景もあってか、野菜や食材などの商品をそのまま購入できる、量り売りショップが今増えつつあります。今回は関西(大阪・京都)を中心に、量り売りショップを4つ紹介します。

なお、特によくお邪魔する大好きなTu Casaさんは追記情報もあり!そして残念ながら、中津のWakkaさんは2024年の3月をもって閉店されました。雰囲気の素敵なショップだったので、記事と写真はそのまま残します。

持ち帰りアイテムは忘れずに

今回紹介する量り売りショップは、いずれもマイアイテムの持参が大前提。

使い捨ての包装や袋は用意されていないので、シリコンバッグや水筒、ガラスジャー、布巾着などを用意できるといいですね。

ただ!もしふと思い立って立ち寄る際にも、次回に持参すると預かり金が返金される預かり金方式のリターナブル容器や、バッグやスタッシャーなどの購入が可能な場合もあり。何もないから寄れないわけではないので、ご安心を!

1. 斗々屋(ととや) 京都本店|御所東・京都

 

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関西で量り売りショップといえば、京都御所のほど近くに位置する「斗々屋 (ととや)」さん。

ゼロ・ウェイストを全面的に取り入れた量り売りスーパーであり、同業者への卸売りや、また量り売りショップをスタートしたい人たちへの「開業講座」なども行っていることから、ゼロ・ウェイストライフに興味がある人のあいだで有名です。

扱うものは美味しいことはもちろん、下記のポイントに重きを置いて仕入れています。

・地球環境や生産者の健康を害さない方法で生産されたもの。
・適正な価格で取引されたもの。
・ごみを極力出さないように最大限配慮して仕入れたもの。

野菜や果物、豆腐、納豆、お惣菜などの生鮮商品から乾物や液体にいたるまで、商品数はなんと700を超えるそう!

お店にあるものがすべてこれらの基準で選ばれているなら、安心して買物ができるのが嬉しいですね。

買い物の仕方

斗々屋 (ととや)で導入されているのは、国内最先端の量り売り販売の機械システム。

このシステムは商品を取り出す時にモーションセンサーが反応し、近くの電子はかりに商品情報を伝達。食材の入った容器を電子はかりに乗せると、直前に感知した商品名がスクリーンに表示されるので、そこから自分の購入する商品を選びます。

するとバーコードシールが出てくるため、容器に貼って会計へ。

量り売りといえばどこか懐かしい印象がありますが、斗々屋 (ととや)ではそこに最新のデジタル機能がプラス、利便性もばっちりです!慣れるまで少しわかりにくいかもしれませんが、店内にいるスタッフさんに気軽に聞いてみて。快く教えてくれますよ!

 

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フードロス対策にも!レストラン併設

斗々屋ではフードロス対策をさらに可能にするために、ゼロ・ウェイストなレストランを店内奥に併設しています。

つまり店頭で鮮度が落ちる直前の食材はデリにして販売、それらはイートインスペースでも飲食可能です。夜にはレストランとして、デリをつまみながらワイングラスを傾ける楽しみ方も!

それでも使い切れない場合は、真空の瓶詰めにして保存食にして販売。加工をすれば、常温で1年でも2年でも保存がきくためです。

実食レビュー

totoya

食事をするにはまずデリ(お惣菜)が並んだショーケースで、気になるデリを選びます。そしてイートインスペース利用はワンドリンク制なので、今回はハーブティーを注文。

【2024年9月】久々訪れると、内装のレイアウトが変わっていただけでなく飲食スペースにも大きな変化が! 以前同様、好きなデリとドリンクセットも注文可能ですが、なんとデリセットはじめ豊富なランチメニューが登場していました。

totoya

気になるメニューがずらり

 

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そのときにある食材を使い切るためのメニューなので、日によって異なる料理が楽しめます。

この日私がいただいたのは定番人気の日替わりの卵焼き、お稲荷さん、ポテトグラタン、きのこのマリネ、大豆ミートと大豆の黒酢あんの5品(写真がなくて。涙)

mimi
mimi

美味しそうで、あれもこれもと欲張ってしまったかも!笑

 

料理について質問すると「マリネに使われているひらたけはコーヒーかすを堆肥化した土壌で栽培したもの」とか、「黒酢あんかけは二条のミシュランのビブグルマンに掲載された大鳳(たいほう)のヴィーガン対応レシピ」などと色々教えてくれます。

どの料理もそれぞれの物語があるのだな、とありがたくいただきました。

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「本日のお惣菜プレート」1,550円。この日は夏野菜の揚げ浸し、季節のグリル野菜 ナスのソース ババガヌーシュ添え、じゃこピーマン、野菜のナムルと、グリーンのポタージュ、そして名物・お稲荷さん!

totoya

食後にコーヒーを注文。浅煎り、深煎りから選べる!

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ヘルシーマフィンやキャロットケーキはおやつに

関西で量り売りショップといえば、まずチェックしたい斗々屋さん。別のショップもここから商品を卸しているケースが多いので、品ぞろえは最多と言えそう!あと、スタッフさんも話しかけやすく、質問すると嬉々として答えてくれました。

2. ZERO WASTE KYOTO|寺町通り・京都

 

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京都寺町通りにある「ZERO WASTE KYOTO(ゼロ・ウェイスト京都)」。

「”無駄ゼロ”から始まる優しい暮らし」を掲げ、昔の知恵を使った優しい仕組みを考え、提供しています。

環境と人に配慮した商品は食品のみならず、5,000年の叡智が注ぎ込まれたアーユルヴェーダのサービスや、2階ではオーガニックコットン「PRISTINE(プリスティン)」の商品も扱います。

また生産者などサプライヤーさんを招いての面白そうなイベントなども、不定期で実施。インスタグラムをチェックしてみてくださいね!

Honest(信頼)できるバーって?

併設の「Honest Bar(オネスト バー)」も要チェック!

Honest(オネスト)とは誠実、信頼できるという意味。 店内の厳選食材を使ったおつまみに自家製食材、自然派のお酒など、いつわりのないHonestな食事やドリンクを楽しめる心地よいバーなのです。

 

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「斗々屋 京都本店」から徒歩10分もかからない立地の、「ZERO WASTE KYOTO」。アーユルヴェーダサロンもあることから、より洗練された、意識高い系の女性顧客が多い印象(あくまで個人的感想)です。気になる方は、2店をハシゴしてその違いを楽しんでみては?

3. TU CASA(トゥ カサ)|清水五条・京都

Tu Casa

清水寺への最寄り駅、京阪本線「清水五条駅」より徒歩3分ほどの場所、鴨川ビューが贅沢な立地に建つ「Tu Casa」。

Tu Casa

店の前の通り

量り売りと地球に優しいプラントベースのカフェ・バーのある一階と、二階のエシカルな暮らしを体験できるゲストハウスで成るエシカル複合施設です。

「買い物も、食事も、旅することにもエシカルな選択を」というコンセプトをベースに、タカちゃんとミニちゃんの可愛いご夫婦で運営されています。

Tu Casa

タカちゃん(左)とミニちゃん

パッケージフリーで買い物ができる量り売りショップがあるのは入口すぐのところ。

容器持参で買い物ができるゼロ・ウェイスト体験が楽しめます。容器を忘れても、回収したガラス瓶の密閉容器が100円で販売されているので安心です。
ほかにもオーナー夫婦の実際に使っておすすめしている、お気に入りエシカルアイテムの販売も。ぜひ話を聞いてみて!

自然環境になるべく負荷のかからないプラントベースの原料を使った料理は、ミニちゃんの出身国である韓国料理をベースとしたキンパやビビンパなどが大人気。韓国料理以外にも、彼女お手製のマフィンも絶品で、焼きあがる時間には美味しそうな香りが店内に充満しています。

Tu Casa

持ちよりパーティーにキンパを注文することも

Tu Casa

Tu Casa流 シュトーレン

カーボンニュートラルな製法で製造&届く、コーヒー豆を使った一杯と一緒にいかがでしょうか。

また「なるべく新しいものを使わずDIYした」という空間そのものも、自然の温もりがいたるところにあり居心地が抜群です。

取材で訪れてから心底惚れ込み、プライベートでも何度も訪れています。とにかく一番楽しいのはタカちゃんとミニちゃんとのサステナブルなおしゃべり。お二人の仲睦まじい姿を眺めているだけでも幸せになれます♡。笑。そしてキンパなどは容器持参でテイクアウトできるので、持ち寄りパーティーなどでも喜ばれる一品に

*2024.8 最新情報アップデート*

取材を通して仲良くなったお2人に会いに、今もちょくちょく顔を出しています。
とはいえ、最近のタカちゃんミニちゃんは旅に出ていることも多く(私も昨年ほぼ海外ノマド)、そして少ない営業日はほぼディナーとなっているので、会えるときは大喜びの私。
ちなみにミニちゃんは今、金髪のベリーショート!どんどん突き抜けていく様子にワクワクする、素敵なヒッピーマインドの女の子です。そしてそんなミニちゃんを温かく見守るタカちゃん。笑

気になる人はぜひ「TUCASA」のインスタをチェックして!

木製で温もりのある看板

キエーロを実践中!

ダブルショットのフラットホワイト

ズッキーニと枝豆のスープは温・冷から選べる

韓国人のミニちゃんお手製のチャジャンミョン

4. AUWA(アウワ)|神戸・西舞子

宇宙の根源、中心、そしてはじまりという意味を持つフトマニ図の最初の文字をとった「AUWA(アウワ)」。

自然が持つ叡智に気づく、新しいステージのきっかけになるように、という想いで2023年に入ってからテーマを一新したプラントベースカフェです。

自家製ラッシーつき「カレープレート」には選べるスイーツの追加も可能

平日限定の「スシプレート」

店の一角には、店で使っている食材や薬草茶などが買える量り売りショップもあり、こちらは今後、お客さんの声も聴きながら拡大予定だそうですよ。扱って欲しいものがあるなら、ぜひスタッフの方に声をかけてみてくださいね。

メインシェフ・富澤理恵(左)さん、オーナー・辰畑沙樹さん(右)

量り売りショップとしては、これからの伸びしろがありますが、こちらはまずカフェ利用してみて欲しい一軒。目の前に広がる海と、淡路島にかかる明石海峡大橋…。非日常なひとときを過ごせるはず!またオーナーの愛ある考え方にもぜひ触れて欲しい!

5. WAKKA(ワッカ)|中津・大阪(2024.3 閉店)

大阪、中津といえば今や個性的な商店が住宅街に点在し、古き良き町並みが残る界隈。

築65年の木造アパートを改築した「UPCYCLE中津荘」に拠点を構える量り売りショップ「WAKKA(ワッカ)」。「UPCYCLE中津荘」は自然に配慮した暮らしや、アップサイクルに共感する店舗や事務所が集まる、昔ながらのアパートでここ自体も訪れる価値があります。

オーナーはモロッコ人の旦那さまを持つ、ジャズーリ陽子さん。

旦那さまはモロッコ料理のレストランを運営されており、一緒に何度か訪れたことのあるモロッコでの自然に重きを置いた人々の暮らし方に、いつしか「パッケージ(ごみ)の出ない買い物が日本でもできたらいいのに。身近にないから自分で作ろう!」と思うようになったそうです。

「WAKKA」では野菜のサブスクを利用して、大阪の能勢で無農薬栽培を行う「成田ふぁーむ」より新鮮な野菜も仕入れています。
自然に寄り添う農法のため、収穫にはムラがあります。野菜が店頭に並んでいたら、ぜひ買っておきましょう!

「WAKKA」を訪れたらぜひ界隈も散策してみて!おすすめは陽子さんにおすすめしてもらった、ヴィーガンカフェ「人(ヒト)空間」。道に迷いながら発見してみて!笑

関西の量り売りショップを、私のコメントとともに紹介しました。気になる一軒が見つかったら、ぜひ実際に足を運んでみてくださいね。ショップでの体験そのものが、ゼロ・ウェイストな暮らしへの第一歩となるはずです。

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