自然環境に配慮した暮らしをするなら、日々の選択を意識的に行うことが大切に…。
例えば歯ブラシだって、小さいけれど毎日誰もが使うものだから膨大な数になります。しかも定期的に買い替えるため、そのつどごみとして処分されているのです。
スウェーデンのオーラルケア用品メーカー「ザ・ハンブル・カンパニー」によると、「世界中で毎年100億個以上のプラスチック製オーラルケア製品が消費されており、そのほとんどが埋立地や海に捨てられている」とのこと。
- 1. N h e s. (ナエス)「turalist(美らりすと)」
- 2.MEGURU(メグル)「竹の歯ブラシ」
- 3.HYDROPHIL(ハイドロフィル)「サスティナブル トゥースブラシ」
- 4.mana.(マナ)「竹歯ブラシ」
- 5.BALIISM(バリイズム)「BAMBOO TOOTHBRUSH 」
- 6. MiYO-organic-(ミヨ オーガニック)「オーガニック竹歯ブラシ」
- 7. SUSPRO(サスプロ)「SUS Organic Toothbrush」
- 8. Happy Quinoa(ハッピーキヌア)「ハッピーキヌア オリジナルヴィーガン竹歯ブラシ」
- 9. THE HUMBLE CO.(ザ ハンブル コー)「バンブーハブラシ(レインボー)」
- 最後に
1. N h e s. (ナエス)「turalist(美らりすと)」
この投稿をInstagramで見る
素材から工程まで国産にこだわり、自社工場で一本一本丁寧に作られる天然素材の歯ブラシ。
天然素材の歯ブラシは海外産のものが多いなか、こちらの「turalist(美らりすと)」は小さなヘッドサイズヘッドで、毛の先端はななめカット。日本人の小さな口の奥まで届くのがポイントです!
材料は柄の部分には端材の天然のブナ、毛の部分には副産物の馬の毛を使用。家具職人さんが丁寧に仕上げる柄や、たったひとりの女性職人さんがひとつずつ植毛して仕上げる一本は優しく手に馴染み、作り手の温かい想いを感じます。
自然に配慮した暮らしのきっかけに、とコツコツもの作りを続けているN h e s.さん。
最近では、譲り受けた麻袋や端材の竹で作った歯ブラシケースや手作りのモルタル製歯ブラシ台など、会社の想いに賛同する会社とのコラボアイテムも展開中。
贈る相手のことを想って選びたくなる一本です。
製造現場も取材にいったことのある作り手さん。社長や女性のベテラン職人さん、皆さん温かく愛に溢れた会社でした。個人的に一番応援したい!
2.MEGURU(メグル)「竹の歯ブラシ」
この投稿をInstagramで見る
「次世代のために資源を大切にしたい」という想いから生まれた歯ブラシや介護用品を製造販売するファインのエコシリーズ「MEGURU」。
原料にはできる限り国産を使用するのがこだわりで、竹は三重県伊賀市のものを採用し、国内工場で丁寧に製造しています。
柄の部分には、ポリ乳酸樹脂と竹の微粉末をブレンドした素材を使用することで、焼却時のCO2の排出量の削減に貢献しています。またパッケージには国産の竹を100%使った竹紙で個包装することで、プラスチックの使用を減らす工夫をしています。
MEGURUの特長は多様性のあるブラシ素材。ブラシ部分の毛材を豚毛、超極細毛、そしてリクエストが多いという花馬毛、ひまし樹脂毛の4種類を用意しているため化学物質に敏感な人からヴィーガンにまで対応しています。
また売り上げの一部を環境保全団体(緑の募金)に寄付し、森林保護に役立てているのもポイント!
3.HYDROPHIL(ハイドロフィル)「サスティナブル トゥースブラシ」
この投稿をInstagramで見る
すべての製品が、ウォーターニュートラル・ヴィーガン・フェアの3つのコンセプトに沿って生産され、バスルームを完全にサステナブルにすることを目指す、ドイツ生まれの衛生用品ブランドHYDROPHIL(ハイドロフィル)。
ハイドロフィルが作り出した歯ブラシは、製造過程においてヨーロッパで初めてClimate-Neutral(クライメイト・ニュートラル/気候中立)、CO2排出量を相殺するという取り組みを実現したブランドとして認知されているそう!
原料としている自生の孟宗竹(モウソウチク)は成長が早く、人工肥料や農薬の必要がない、環境に優しい素材です。ブラシ部分はトウゴマ種子から抽出したひまし油から作った、鉱物油を使わないBPAフリーの植物由来ナイロンでできています。
また着色料にはドイツ北部の自然塗料のパイオニアメーカーAURO(アウロ)社の生分解性が高く、サステナブルな無溶剤のものを採用し、優しい色合いを出しています。
4.mana.(マナ)「竹歯ブラシ」
この投稿をInstagramで見る
「環境に負担のない製品をより多くの人が選択できることで、人と自然のバランスをよくする」をミッションに掲げるmana。
生物分解ができる・オーガニックである・フェアな生産方法だと証明された素材を使用するなど、独自の基準を軸に日常に欠かせないモノを取り扱っています。
国際森林認証制度FSCを取得したオーガニック竹を原料とした「竹歯ブラシ」は、自然環境に配慮しつつも、機能とデザインに優れた歯ブラシです。
ほかにはない丸みの可愛い柄の部分は、手の収まり方や感覚を考慮したデザイン。ブラシ部分はBPAフリーの超極細毛ナイロンと、ヴィーガンにも対応しています。
5.BALIISM(バリイズム)「BAMBOO TOOTHBRUSH 」
この投稿をInstagramで見る
BALIISM(バリイズム)は2015年、バリを愛する創業者が「良いものを長く使ってもらいたい」という想いで、現地で設立したサステナブルブランド。
自然を愛する姿勢やマインド、持続可能な暮らしのアイデアが詰まっているバリの伝統的な生活にインスピレーションを受け、バリの天然素材から長く使えるオリジナルのもの作りをしています。
BALIISMの「BAMBOO TOOTHBRUSH」の柄の部分はホールドしやすい円筒状の丸型と、オーソドックスな平型の2タイプ。
柄の部分には成長が早く環境負荷の少ない孟宗竹、ブラシ部分には植物由来のひまし油から製造したバイオマスのナイロンを使用。バイオマスブラシはBPAフリーで、漂白剤無使用の半透明紙を使ったパッケージも含め環境に配慮した製品に仕上げています。環境・デザイン性を評価するアワードも受賞しています。
ブラシは「柔らかい毛質」という説明があるものの、硬すぎず柔らかすぎずという印象。細い毛先がぐいぐい歯ぐきのすき間に入り込み、心地いい刺激があるので、硬めが好みの人にもおすすめ!
6. MiYO-organic-(ミヨ オーガニック)「オーガニック竹歯ブラシ」
この投稿をInstagramで見る
一晩で使い捨てられる、ホテルの一本のアメニティ歯ブラシがきっかけになって生まれたMiYO-organic-(ミヨ オーガニック)。価値観が多様化するなか変わらない、私たちはこの地球を共有しているという事実。日常も非日常(旅先)も、サステナブルで心地の良い選択肢がある社会を目指して設立されました。
「オーガニック竹歯ブラシ」は、防カビ剤や漂白剤も一切不使用の完全オーガニックでBPAフリー!また歯科衛生士監修のもと設計された、日本人の口腔に合う小さめのヘッドで、安心感と使いやすさが嬉しい一本です。
通常サイズとminiの2サイズ、毛質はやわらかめとふつうの2種類があるので家族で揃えてもいいですね。リーズナブルな値段設定なので、天然素材歯ブラシデビューとしておすすめ。
同ブランドのポーチに入れて旅先にも連れて行って!
7. SUSPRO(サスプロ)「SUS Organic Toothbrush」
企業のSDGsをサポートする会社SUSPRO。再生素材から環境に優しい生地・素材まで幅広く取り揃え、各々のブランドや企業コンセプトにあったエコな素材や製品を提案している。
SUSPROオリジナル商品の天然竹歯ブラシは、今回紹介する歯ブラシのなかでもっともシンプルなデザインと形状。レギュラータイプと細タイプの2サイズを展開し、竹素材ゆえに9gと超軽量なので持ち歩きに便利です。
こちらは歯ブラシだけでなく、企業として持続可能な取り組み、アイテム作りに興味があればぜひチェックしてみて欲しい会社です。
8. Happy Quinoa(ハッピーキヌア)「ハッピーキヌア オリジナルヴィーガン竹歯ブラシ」
「誰もが暮らしやすく、人・地球・動物に優しい社会を創る」をミッションに掲げた日本最大級のヴィーガン情報サイト「Happy Quinoa」。ヴィーガンやプラントベースのあらゆる商品を世界中から集めて取り扱います。
オリジナル商品「ヴィーガン竹歯ブラシ」は環境に優しい竹素材を使った無駄のないアイテム。長く使えることを考慮したエシカル設計です。カラーバリエーションは全4色、再生紙でできたボックスの容器で届きます。うさぎのイラスト付きロゴと優しいカラーに思わずにっこり、色違いで揃えて家族やパートナーと使いたくなりますね。
9. THE HUMBLE CO.(ザ ハンブル コー)「バンブーハブラシ(レインボー)」
この投稿をInstagramで見る
スウェーデンで生まれ育った歯科医、ノエル・アブデイエムによって設立された腔内ケアのプロフェッショナル、The Humble Co.。
すべての商品が歯科医の指導と監修のもと設計・製造されていて機能面もばっちり!現在世界中の7万を超える店舗と歯科医院で販売されています。環境問題に関心の高いノエルならではの視点で、環境保全の面でも安心感のある商品を展開しています。
竹材を使用した柄の部分は人間工学に基づいてデザインされ、手にしたときに馴染むような設計と北欧デザインを生かしたバンブーブラシ。植物由来の原料を使用したブラシ部分も、特殊な湾曲の持ち手でより磨きやすさを追求。小回りの利くキッズサイズも販売されているので、家族で揃えてみてもいいかもしれません。
スウェーデン生まれのサイズで、少し大きめかなと思っていたヘッド部分。ですが実際に磨いてみると波状のカットのためか、歯を包み込むような安定感のある磨き心地。でも男性や口が大きい人によりおすすめかも⁉
最後に
竹をはじめとする天然素材を使った歯ブラシを9種紹介しました。
生分解性があるため、使い終わった後に自然に還るのも大きな特徴です。プラスチック製の歯ブラシに慣れてしまっていると、少し抵抗があるかもしれません。その場合は、失敗しても後悔しないリーズナブルなものから試してみては?
またブランド内で歯ブラシ立てやケース、フロスなど関連アイテムもたくさん出ているので、プレゼントとしても喜ばれるかもしれませんよ!
コメント